大きな災害が起きると、「何か手伝いたい」と思う方は少なくありません。その気持ちは、被災地にとって大きな力になります。ただ、災害ボランティアには、ふだんのボランティアとは少し違う準備と心構えが必要です。駆けつける前に、基礎だけ押さえておきましょう。
まず確認すること:今、ボランティアを受け入れているか
災害が起きてすぐは、被災地の受け入れ体制がまだ整っていないことがあります。現地の状況やニーズは日々変わります。
参加を考えたら、まず全国社会福祉協議会の被災地支援・災害ボランティア情報や、被災地の災害ボランティアセンターの案内を確認しましょう。募集が始まっているか、どんな活動が必要とされているか、参加条件は何か。最新の案内に従うことが、被災地の負担を増やさない第一歩です。
独断で現地入りしたり、被災地の自治体へ直接電話で問い合わせたりすることは避けましょう。現地の職員は緊急対応に追われています。
災害ボランティアセンターに登録する
災害ボランティアとして参加するには、被災地の災害ボランティアセンターへの登録が基本です。災害ボランティアセンターは、災害時に被災地の社会福祉協議会を中心に設置され、被災者の要望とボランティアをつなぐ拠点です。
センターでは、活動内容や場所、注意事項の説明(オリエンテーション)を受けたうえで、現場へ向かいます。活動が終わったら、活動内容や気づいたことをセンターへ報告します。この流れがあるからこそ、翌日以降の活動にも情報が活かされます。
3つの心構え:自己完結・自己責任・被災者への配慮
災害ボランティアの心構えとして、よく挙げられるのが次の3つです。
- 自己完結:食料・水・移動手段・宿泊場所は、自分で確保する。被災地の食料や宿泊施設をあてにしない。
- 自己責任:自分の体調と安全は自分で管理する。無理な作業はしない。体調が悪いときは休む、やめる勇気も大切。
- 被災者への配慮:被災者の気持ちに寄り添い、写真撮影や不用意な言動は控える。被災地のペースを尊重する。
さらに、災害ボランティア活動全体の原則として「被災者中心」「地元主体」「協働」が挙げられています。ボランティアは主役ではなく、被災地の復旧・復興を支える存在。その立場を忘れないことが大切です。
出発前の準備:保険と服装・持ち物
参加が決まったら、出発前に次の準備をしましょう。
- ボランティア活動保険への加入:活動中のケガや、他者への損害に備える保険です。居住地の社会福祉協議会の窓口などで加入できるほか、大規模災害時にはインターネットからの加入案内が出ることもあります。加入の方法や補償内容は、加入先の案内で必ず確認してください。
- 服装と持ち物:動きやすく汚れてもよい服装、厚底の靴、手袋、マスク、雨具、飲み物、タオルなど。活動内容によって必要なものは変わるので、センターの案内に従いましょう。
- 体調管理:前日はしっかり休み、当日もこまめな水分補給と休憩を。熱中症やケガの予防は、自分のためでもあり、周りに迷惑をかけないためでもあります。
遠くからでもできる応援もある
現地に行けないときでも、応援の形はあります。寄付や寄贈、被災地の物産の購入、情報を正しく広めること。現地の受け入れが落ち着いてから参加する、という選択も、立派な配慮です。
「行きたい」という気持ちを、被災地にとって本当に役立つ形に変える。そのために、まずは最新の情報を確認し、センターの案内に従って準備する。そこから、災害ボランティアは始まります。
カルセボでは、ボランティア募集だけでなく、寄付・寄贈の募集も無料で掲載しています。気になる活動があれば、まずはのぞいてみてください。