「まだ食べられるのに、捨てられてしまう食品がある」
一方で、「毎日の食事を十分に用意することが難しい」という人もいます。
食べ物が余っているのに、必要としている人には届かない。こうした問題を解決するための取り組みの一つが、フードバンクです。
今回は、食品ロスと食料支援の関係、そして私たちにできることについて紹介します。
1. 日本で起きている「食品ロス」と「食料不足」の問題
日本では、本来食べられるにもかかわらず、捨てられてしまう食品が大量に発生しています。
2024年度の食品ロス量は、年間約461万トンと推計されています。これは、家庭や食品関連事業者などから発生した食品ロスの合計です。
その一方で、経済的な理由などによって、十分な食料を手に入れることが難しい人もいます。
例えば、生活費の負担が大きく、食費を十分に確保できない家庭や、食品を購入すること自体に不便を感じている高齢者などです。
このように、食べられる食品が捨てられる一方で、食料を必要としている人がいることは、社会全体で考えるべき課題です。
2. 食品ロスと食料不足が引き起こす問題
食品ロスは、単に食べ物がもったいないというだけの問題ではありません。
食品を作るためには、農地や水、エネルギーなど、さまざまな資源が必要です。せっかく生産された食品が捨てられてしまえば、それらの資源も十分に活用されないことになります。
また、食料を十分に確保できない人にとっては、食事の量や内容を我慢したり、生活に必要なほかの支出を削ったりすることにつながる可能性があります。
つまり、食品ロスの削減と食料支援は、それぞれ別の問題のように見えて、どちらも「食べ物を必要な人に届ける」という視点から考えることができます。
3. どうすれば、この問題を解決できるのか?
解決に向けて大切なのは、まず食品ロスそのものを減らすことです。
家庭では、食べきれる量を購入する、食材を適切に保存する、期限を確認して計画的に使うといった工夫ができます。
食品を提供する企業やお店でも、食品の生産・販売方法を見直したり、まだ食べられる食品を有効活用したりすることが重要です。
そして、どうしても余ってしまう食品を、必要としている人へつなぐ仕組みも必要です。
その役割を担っているのが、フードバンクです。
4. 食品を必要な人へつなぐ「フードバンク」
フードバンクとは、企業や個人などから寄贈された、まだ食べられる食品を集め、必要としている人や福祉施設、支援団体などへ無償で提供する活動です。
例えば、食品を提供したい企業と、食品を必要としている福祉施設や生活に困っている人との間に、フードバンクが入ることで、食品を有効活用できるようになります。
この仕組みによって、食品を捨てずに活用できるだけでなく、食料支援にもつなげることができます。
ただし、食品を集めるだけでは、必要な人に届けることはできません。
食品の回収や仕分け、箱詰め、保管、配送など、多くの作業が必要になります。
つまり、フードバンクの活動を支える人がいるからこそ、食品を必要としている人へ届けることができるのです。
5. 食品を届ける活動を支えるボランティア
フードバンクの活動には、食品の仕分けや箱詰めを行う人、食品を回収する人、必要としている人のもとへ配送する人など、さまざまな役割があります。
その中でも、今回紹介したいのが、京都府で活動する「フードバンク京都」の配送ボランティアです。
フードバンク京都では、寄贈された食品を福祉施設や、支援を必要としている人などへ届ける活動を行っています。
現在、平日の配送ボランティアを募集しています。
主な活動内容は、事務所で準備された食品を指定された場所へ届けることです。自家用車を使用する活動ですが、ガソリン代の支給があり、最初は経験者と一緒に体験することもできます。
また、配送のほかに、スーパーやコンビニなどの回収拠点から食品を回収する活動もあります。
「人の役に立ちたい」
「食品ロスの削減に関わりたい」
「自分の車や空いた時間を活かしてボランティアをしたい」
そんな方にとって、身近な行動から社会課題の解決に参加できる機会です。
6. あなたにできることから始めてみませんか?
食品ロスや食料不足の問題は、一人の力だけですべて解決できるものではありません。
しかし、食品を無駄にしない工夫をすることや、食品を必要としている人へ届ける活動に参加することなど、私たちにできることはあります。
自分にできることを少しずつ積み重ねることが、誰かの生活を支える力になります。
「何か人の役に立つことをしてみたい」
そう思ったら、ボランティアという形で一歩踏み出してみませんか?
今回紹介したボランティア活動
フードバンク京都|平日の配送ボランティア募集
- 活動場所:京都府
- 活動日:平日
- 活動時間:9:00〜17:00のうち都合のよい時間帯
- 活動内容:食品の配送、フードドライブ品の回収
- 対象:社会人を中心に、継続して参加できる方
- その他:ガソリン代支給、経験者との体験あり

カルセボでは、他にもさまざまなボランティア活動を紹介しています。
あなたにできることを見つけて、ボランティアを始めてみましょう。